枠順確定で、混戦の構図に1本の軸が通った。本命ガイアフォース(14番・7枠)・対抗トロヴァトーレ(17番・8枠/大外)・単穴パンジャタワー(16番・8枠)——AIが上位に並べた3頭が、そろって7〜8枠の外目に入った。一方、押さえに置いたレーベンスティール(1番・1枠/最内)は対照的に最内。出走は17頭で、回避・取消はなし。「枠順前の読み」で挙げた5頭は全頭がそのまま出走する。よって本予想は印を据え置き、枠順という新情報を買い目の重みづけに反映させる。下の「枠順前の読み」は一切変更しない——枠順を見る前にAIがどう序列したかは、結果にかかわらず残す。
ガイアフォース(14番・7枠)。好位を取りに行ける中団からやや外の枠で、過度に内で包まれるリスクが小さい。昨年の安田記念は7番枠から2着。立ち回りのうまさが武器の馬にとって、無理なく追走できるこの枠は減点材料にならない。本命を維持する。
トロヴァトーレ(17番・8枠/大外)とパンジャタワー(16番・8枠)が、そろって最も外の8枠に並んだ。これは評価が割れる枠だ。揉まれずに自分の競馬ができる利点がある一方、距離ロスは避けにくく、トロヴァトーレが持ち味とする「インを突く器用さ」は活かしづらくなった。差し脚を外から伸ばすパンジャタワーには枠の影響が比較的小さい。AIはこの2頭の相対評価をわずかに調整し、○と▲の差はほぼ並列と見る。印は据え置くが、買い目では○▲を等価に扱う。
レーベンスティール(1番・1枠/最内)は最も経済コースを通れるが、出だしで後手を踏むと包まれて脚を余すリスクがある枠。実績上位だけに展開がハマれば台頭余地はあり、△は維持する。
ステレンボッシュ(6番・3枠)は内目の好枠。エプソムC2着で復調気配の牝馬が、ロスなく立ち回れる枠を引いた。混戦の今年、押さえとしての価値はむしろ上がった。△を維持する。
今年の安田記念は、図抜けた1頭がいない。想定オッズではガイアフォース(3.8倍)を頭に、トロヴァトーレ・パンジャタワー(ともに5.0倍)が肉薄し、上位3頭が紙一重で並ぶ構図だ。昨年までの安田記念に君臨したような圧倒的支配者は不在で、「混戦」という前評判がそのままオッズに表れている。
舞台は東京・芝1600m。直線が長く、前後半が引き締まった高速決着になりやすいコースだ。AIが重視したのは2点——「速い流れに置かれても崩れない位置取りの確かさ」と、「最後の直線で確実に伸びる脚」。この2軸で密集する上位陣を並べ直すと、想定人気の序列とは少し違う優先順位が見えてくる。
起点は本命のガイアフォース。春秋のマイルG1で連続2着と、トップクラス相手に崩れない安定感が最大の根拠だ。前走でも前半が速くなる流れを好位で立ち回り、0.3秒差にまとめている。高速決着への対応力と、速い流れでも消耗しない立ち回りのうまさは、今年のメンバー構成で最も信頼できる資質だとAIは評価した。死角があるとすれば年齢を重ねた点だが、内容に衰えは見えていない。「最有力だが絶対ではない」中心馬として本命に据える。
逆転筆頭はトロヴァトーレ。東京新聞杯からエプソムカップを連勝し、状態は明確に上向き。中団インから狭いスペースを突いて抜け出す器用さは、多頭数の東京マイルで武器になる。鞍上はルメール。ただしAIが一つだけ引っかかったのが、昨年の安田記念で17着と大敗している事実だ。コース替わりや展開が向かなかった可能性はあるが、同じ舞台での着順は軽視できない。上昇度を買って対抗に置きつつ、本命との差は「絶対視しない」程度に留める。
そしてAIが妙味を感じたのがパンジャタワー。NHKマイルカップを勝った世代上位の馬で、ハイペースを後方から外を回して差し切る末脚が持ち味だ。古馬の一線級が相手でも、流れが速く前が止まる展開なら一気に台頭できる。展開待ちの不安定さはあるが、ハマったときの破壊力は上位3頭で随一——AIが推す単穴だ。さらに、エプソムカップ2着で復調気配のステレンボッシュや、実績上位で立て直しを図るレーベンスティールといった伏兵も、混戦の今年は警戒に値する。